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鹿児島紀行その2

知覧町から南にいくと、頴娃町というところにでます。「えい」って読むんだけど読めませんでした(汗。このあたりも見渡す限りの茶畑が続いています。

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ファミマで買った「えい茶」。かすかにジャスミンの風味がして、とにかくおいしい!普段は「伊右衛門」か「おーいお茶濃い味」派なんだけど、箱買いしたいぐらい気に入った。三重にも「伊勢茶」ペットボトルがあるけど、それよりおいしいと思う。お茶に関しては鹿児島の勝ちを認めよう(えらそう)。

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お茶に感動しているうちに、開聞岳(かいもんだけ)が見えてきました。別名薩摩富士。きれいな円錐形の山です。前述の特攻隊は、知覧の飛行場から飛び立つとすぐ左手に見えるこの開聞岳を旋回して名残を惜しみ、沖縄に向かっていったそうです。この形、やはり日本人ならばだれでも郷愁を覚えるもの。なんだかまた目から汗がでてきました。

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目指すは山川町の「山川砂むし温泉」。砂むしは指宿でもできますが、こちらのほうがローカルでいいかんじらしい。入浴券800円で浴衣を貸りると、浴衣の下は何もつけずに浜辺に下りてください、といわれる。

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「砂かけさん」というおばちゃんがてきぱき指示してくれるとおりに頭にタオルを巻き、墓穴のようなくぼみに寝転がる。すると、最初は冷たい砂を薄くかけ、そのあとはアツアツの砂をてんこ盛りにしてくれます。「熱いところあったら言ってね~」と言われ、ふと右腕右太ももあたりが熱いことに気づく。スチームを当てられているように激アツになってきたので慌てて「み、右腕が熱いです!」というと、おばちゃんはものすごくすばやく砂をはらってくれる。また砂をかけなおしてくれると大丈夫になった。そのまま20分ほど、波の音をききながら砂むし。砂の熱がさめてくると、砂かけさんがまた熱いのを注ぎ足してくれます。砂の重みと熱さで、だんだんぼーっとしてくる。

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砂から出るのは体を半回転させてうつぶせで脱出。そのまま起き上がるのはかなり重い。ざっと砂落としして、温泉で砂を洗い流し、着替えて終了。ここではシャンプー・石鹸使用禁止なのでした。
外にでると

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どーんと開聞岳。ロイヤルアイス(井村屋みたいなもん?)を食べつつ、正しい風呂上りを満喫する。砂かけさんによると、昔はもっと海岸べりで砂むしできたのだけど、今はできないといっていた。指宿の「砂楽」だともっと波打ち際だとか。時間があったら山川ヘルシーランドに行きたかったのだけど、今回は見送って薩摩半島最南端の長崎鼻へ。

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鹿児島も寒波が到来していて寒い上に、東シナ海からの強烈な風で、体感温度はさがりまくり。南国じゃなかったのかー!と叫びたくなるほど寒かったです。早々に退散して、相方がどーしても見たいという地熱発電所の写真を撮りにいく。

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指宿を横目にみながら、ずーっと錦江湾沿いに北上して、鹿児島市内へ向かう。今日のお宿のビジホで荷物を下ろして、レンタカーを返しに行って、天文館(名古屋でいうと栄)あたりで今夜のごはんを物色。地元料理の居酒屋に入る。

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きびなごの刺身がぴかぴかです。

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黒豚の煮込みと、地鶏の刺身。地鶏刺身はにんにくをすって、甘くて濃厚なおしょうゆにつけて食べると、もうとまらないぐらいおいしかった。さつまあげもおいしかったなー。相方は芋焼酎ぐいぐいいってた。

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斜め前のラーメン屋に移動。ここは「普通」「チャーシュー」「おにぎり」しかメニューがなかった。あっさりのとんこつスープに、ちゃんぽんみたいな太麺。ラーメンも素朴でおいしかったけど、塩にぎりがめちゃうまでした。鹿児島サイコーと叫びつつホテルに歩いて帰る。相方は焼酎飲みすぎで倒れていた。明日は種子島移動で早いのでさくっと寝る。
(つづく)

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鹿児島紀行その1

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鹿児島はいいところだ!(断言)
風景よし、食べ物よし、のんびりしててすごく気に入りました。2泊3日の旅をつらつらとご紹介。
2月14日、早朝にもかかわらずANA窓口大混雑で、あやうく飛行機に乗り遅れそうになりながらもなんとか鹿児島空港に到着し、ジャパレンでレンタカーを借りて、一路知覧へ。途中、錦江湾展望台で

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石焼安納いもを食べる。中身がオレンジ色で、かぼちゃみたいに甘くておいしい。焼酎にも使われるのです。

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知覧武家屋敷群。地味な観光名所です。

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7つある昔の侍屋敷のお庭を見学できます。どこも植木を丹精していて、梅がきれいに咲いていました。山や竹薮を借景している庭の造りを、昔の人もこの縁台に腰掛けて楽しんだのだろうなぁ、などとひとりごち。余計な音もしない、静かなところです。

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出入り口にこんな壁をつくっている家がありました。ヨソの団体ガイドさんの話を盗み聞きしたところによると、これは悪霊が家に入り込まないようにするためだそうです。悪霊はまっすぐにしか進めないから、家に入れないとか。石垣島にもT字路に魔除けの石をはめ込んでたりしてたのを思い出しました。キョンシー(懐)もまっすぐしか進めないし、中華思想の影響かしら。
お茶のサービスをしていたので、一杯いただくとこれがめちゃめちゃおいしい!鹿児島は静岡についで2位のお茶生産地(3位は地元三重)なんで当たり前といえば当たり前ですが、濃厚で風味の強い独特の味です。つい買ってしまう。

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生垣はみなツツジで、春になるととっても綺麗らしい。
武家屋敷群を抜けて、ちらん人形博物館の向かいにある「和 なごみ」へ。

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古民家を改装した食事処。ランチをいただきました。

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これにコーヒーとチョコケーキのデザートがつきます。すごくおいしかった~。それと、急須でだされるお茶がこれまたうまい!いいとこだ!このお店は某掲示板でおすすめされていたのでした。メモっておいてよかった。

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お次は「知覧特攻平和会館」。特攻隊として太平洋に散った若き英霊の遺書や日記、持ち物などを大量に展示しています。また、特攻隊世代のご老人のお話を聞くことができます。この方たちの話は、もう涙なしには聞けません。遺書も、細かに読むと泣けて泣けてしょうがないです。自分が二十歳そこそこのころ、こんな覚悟でこの手紙を書けたかなぁ、などと詮無いことを考えたり。この場所にわざわざ来て、「特攻隊のせいで戦争が長引いた、迷惑なだけだった。」などという言葉を投げつける、あきれた人もいるそうです(怒)。
語り部の方たちの時間も残りはそう多くありません。お元気なうちに直接話を聞けてよかったです。

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武家屋敷群の近くにあった、富屋旅館。映画「俺は、君のためにこそ死ににいく」の舞台となった、特攻隊員の母と呼ばれた人の旅館です。あちこちにポスターが貼ってありました。お昼を食べた「和」にも、窪塚洋介と徳重豊の来店写真が飾られていました。
そしておまけ。

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いい書体だわ~。立派な政治家は書も書けんといかんわ。
(つづく)

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