言葉もでない
「なんて素敵にジャパネスク」 作家の氷室冴子さん死去
2008年06月06日22時07分
「なんて素敵(すてき)にジャパネスク」「海がきこえる」などで少女小説のブームを担った作家の氷室冴子(ひむろ・さえこ、本名碓井小恵子〈うすい・さえこ〉)さんが6日、肺がんで死去した。51歳だった。通夜は9日午後6時、葬儀は10日午前9時30分から東京都新宿区早稲田町77の龍善寺で。喪主は姉木根利恵子さん。
北海道岩見沢市出身。77年に第10回小説ジュニア青春小説新人賞佳作に入選、デビュー。「ざ・ちぇんじ!」や「クララ白書」など、集英社の「コバルト文庫」を中心に、軽やかな文体でベストセラーを生んだ。宝塚歌劇団をモデルにした漫画「ライジング!」の原作も手がけた。
http://www.asahi.com/obituaries/update/0606/TKY200806060232.html
わたくしの青春のかなりの部分は、彼女の著作を読んだことがきっかけで成立しています。「クララ白書」や「アグネス白書」がなかったら女子校には進学しなかったかもしれないし、「ざ・ちぇんじ!」「なんて素敵にジャパネスク」があったから古典に興味を持てた。十代のころは彼女の本を読んでいる時が、この上ない至福のときでした。この10年ほどはほとんど活動されてなくて、新作いつ出るのかな〜なんてたまに思い出したり。ずっと闘病生活だったのでしょうか。
こんな悲しみはナンシー関画伯が亡くなったとき以来。
ご冥福をお祈りします。
久々の更新がこんなのですみません。
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コメント
このニュースを知ったのは携帯電話のニュースフラッシュでしたが、あまりのことに胸がどきどきしました。
私にとっても氷室冴子さんは青春の1コマです。
そして、新作が出る日はいつかと思っていた一人でもあります。
今、連載中のジャパネスクの漫画版を読んでも全く古さを感じないくらい、新しい古典を開いた方だと思います。
そして自分の名前と同じ主人公に胸を弾ませたものでした。
心からのご冥福をお祈りいたします。
投稿: i-boshi | 2008/06/08 00:00
>>i-boshiさま
今40代前半から30代の女子には、わたくしたちのようは人は多いですよね。本当にショックです。いろんな作家の本を読んできたけれど、最も繰り返し読んだ本は氷室さんの本でした。初めて札幌に行ったときも、ポールタウン(地下街)で、「ここで、奇跡の高城さんの愛の告白が!」なんて想像して、千秋庵のノースマン買って帰ったのでした。
そうだ、i-boshiさんにはそういう接点もあったんでしたね。それは思い入れもひとしおでしょう。あー実家から本たちをサルベージしてこないと!でも全集も絶対だしてほしい。今後も読み継がれてほしいものです。
投稿: earth | 2008/06/08 18:08