十津川・熊野三山紀行その2
雨は激しく降ったり小止みになったりで、なんとかうららかも散歩させたりする。駐車場に車を止めて、参道を延々歩く。桜の季節だと車でぎっしりなのでしょうが、閑散としてます。
金峰山寺蔵王堂。
このお堂は木造建築では東大寺の大仏殿に次ぐ大きさだそうです。もちろん国宝。安土桃山時代、こんな山奥にどうやって?というぐらい大きいですわ。
今回の目的は「日本最大秘仏 金剛蔵王権現像 百日特別ご開帳」特別拝観料金1000円を納めると、履物を入れるエコバッグと護摩木が入った袋を渡されます。この護摩木、上の方は蔵王権現様のお姿をレーザー彫りしたのに五色のストラップがついたありがたいもの。下の部分に名前とお願いごとをマジックで書き、パキッと折って分離してから下のほうをお寺に納め、ストラップは持ち帰ります。アイデア商品だ!とかなり感心した。
お堂にあがるとそこには蔵王権現さまが三体お揃いで、こっちをギロリ見ています。もうそれだけで震え上がるほど怖い!怖いけれど目が離せないぐらい吸い寄せられるというか、ものすごいパワーを感じました。導師の方が講話をされてまして、それが終了すると内陣をぐるりと見学させてもらえます。その後、希望者は「発露の間」という、三方を低い衝立に囲まれた小さなスペースを借りて、蔵王権現さまをぐっと近くで拝見でき、かつ落ち着いて個人的に向かい合える時間をもらえます。とても良い体験でした。
この特別拝観のことを知ったのは、春頃NHKで朝ドラを見たあとに奈良遷都1300年記念の番組をやってて、そこでレポーターの人が紹介していたのを見てビビっときたのです。とにかく「これは見逃してはいけない」とメモしておいたほど。通常我が家では仏像特別拝観は相方が情報を仕入れてきて、わたくしはついていくだけなのに、今回は逆でした。相方もすごく喜んでました。わたくしはお宮派なのですが、この蔵王権現さまは別格です。熊野が世界遺産に認定された平成十六年に一年間ご開帳があって、それ以来だそうですが次はいつあるかわかりません。その前もほとんどなかったとか。吉野詣で、今が行き時ですよ〜。
寒くなってきたので参道でぜんざいなどをいただき、柿の葉寿司も買って駐車場に戻る。
ここから十津川村に向かって国道168号線をひた走ります。今日は「つり橋の里キャンプ場」にて宿泊。テント持ち込み、大人二人、駐車場代を二泊分で6000円でした。
丁度雨が小止みだったので、無言でテントを張る。温泉を求めて十津川村の湯泉地(とうせんじ)温泉まで車で30分、公営の「滝の湯」に到着。
十津川村には温泉が3ヶ所あるのですが、泉質がそれぞれ違うそうで、「三湯めぐりチケットストラップつき1000円」なるものを販売しています。滝の湯が大人600円なので、3回分ならかなりお得なチケットです。この日は女湯は露天風呂が使用中止になっていたのが残念でしたが、お湯はとってもいいかんじでした。休憩室で待ちくたびれていたら、「露天風呂最高だった!!」と相方が感動しまくりながらやってきた。普段そんなに長風呂しないのに、相当気に入ったらしい。明日もまたくることに決定。
温泉に来る道もいろいろ見ていたのだけど、全然食事できそうなところがないので、吉野山で買った柿の葉寿司とどん兵衛で夕ご飯をすませ、雨の音を聞きながらうららかと寝る。今日は天気はダメでしたが、神社もお寺も温泉もすべて文句なしに良かった。ふたりともしきりに感動しながら就寝。
つづく。
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