「シャイン・ア・ライト」

見てきました。ザ・ローリング・ストーンズのライブをマーティン・スコセッシ監督が映画にしたものです。白状すると、ストーンズというモンスターバンドはもちろん知ってるけれど、ファンでもなく知ってる曲といえば「Satisfaction」「Brown Sugar」「Start Me Up」ぐらい。ミック・ジャガーという人がヴォーカルで、キースという人がギター小僧の神様だということは知識としてある程度です。
そんなわたくしでも、ものすごく楽しめました。黙って座ってロックのライブ観るってなんかヘンでしたけど。手拍子したくてしたくて(笑。もうね、平均年齢64歳?とか信じられない!みんな顔や腕にシワはあるんだけど動きがどうみても60代ではない。特にミックね。髪振り乱してダンスしてる後ろ姿なんて、30代。演奏もストーンズ観たのはじめてなんでよくわからないけど、1曲がすごーく長くて、演奏しているうちに醸し出すグルーヴ感がものすごい!ゲストとの競演もあって、バディ・ガイと、クリスティーナ・アギレラとのは良かったわ。昔のインタビューで「60歳になってもロックをやっていると思う?」ときかれて「もちろん」と答えるミック、超美少年(美青年か)だったのも収穫でした(笑。当時ロックは「大人のやるものではない」ものだったわけで、それから40年経ってもストーンズはずっと先端走ってきたわけね。まだまだやってやるぜ!って気概を感じました。ミックはあのスタイルを維持するのにすごく努力してるんだろうか。髪もふわふわで、ロッカーは太るよりもハゲるほうがダメージでかいな、とふと思った。
年末に会った友達に、これを見る予定と言ったら、某アイドルグループメンバーの映画評では「ストーンズのファンでない人は眠くなる」らしいよ、と助言をもらった。しかし、この映画見て「眠い」って、一応音楽分野でも仕事している人が言っていいのか、と心配になった。ま、万人向けじゃないけどね。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

『ロミオとジュリエット』

というわけで観てまいりました。
すごかった。
藤原ロミオも鈴木ジュリエットも、若さとおろかさと一途さが暴走していく様を見事に演じきってましたね。とくに藤原くんのからだ全体をつかった感情表現、ひらたくいうと「のたうちまわる」のがとてもかわいかったです。杏ちゃんはほんの少女からオトナの女への変貌ぶりがすごかった。ロミオに先立たれてしまい、必死になって後を追おうとするところ、息をのむほど悲しく美しかった。ひゃー、すごいものみちゃったよ。
あの膨大な量の台詞をあの声量でしゃべって、かつ縦横無尽に走り回って演技できてるってやはりただものではないわ。
蜷川さんの舞台をみるのははじめてだったのですが、セットがすごくうまくできてますね。パンフをみたら、壁一面にプリントしてあるのは愛のために夭折したひとたちのポートレートだそうですが、この3階建ての壁にドアがついただけの場所がすべての場面になるという。小道具も、ジュリエットの部屋のベッドと、最後の霊廟以外、ほとんどなにもなし。舞台以外の客席通路もばんばんつかっていたので、一階席(特に左側)の一番前の人、うらやましかったです(謎。観客は8-9割は女性で、ほとんど藤原くんめあてらしきおねえさま率高かったです。
舞台をみるのは去年5月の『オケピ!』以来でしたが、次はなにを観に行こうかな。

| | コメント (3) | トラックバック (0)